東京マルイ G17 Gen5レビュー|実射で分かった“評価が分かれる理由”【BATON比較】

ガンレビュー

※このレビュー記事を書いた後、売り払う予定だったが、どうせ売るならと行きつけのレンジの射友に好きにカスタムして下さいとお願いしました。
印象が多少変わりましたので、そのレビューはまた後日掲載します。

はじめに】「最高傑作」に期待しすぎた結果、感じた違和感

「とりあえずこれ買えば間違いない」

そんな評価を、ここまで一方的に受けているハンドガンも珍しい。 東京マルイ G17 Gen5。

私は根っからのグロック好きだが、これまで使ってきたのは主にBATONのCO2モデルだ。あの“ガツンと来る反動”と“安定した作動”が基準になっている。 だからこそ、このG17 Gen5には正直かなり期待していた。

結果から言うと。 「良い銃ではある。ただし、“絶賛される理由”には最後まで納得できなかった」


■ 第一印象:これは確かに“売れる”

箱を開けてすぐ、「あ、これは売れるな」と思った。 スライドの質感がいい。樹脂とは思えない落ち着いた仕上げで、安っぽさがほとんどない。

正直、ここに関しては文句なし。外観だけで言えば、同価格帯ではかなり上にいる。 ただ、この時点での期待値が高すぎたのも事実だ。

■ 触って気づく違和感

マガジンを挿す際、ほんの少しだけ引っかかる。 動作に問題があるレベルじゃないが、かつてのマルイ製品にあった「吸い込まれるようなフィッティング」が少し影を潜めたような、そんな小さな違和感だ。
ただ、これは何度か使用しているうちに解消された。

■ 実射:軽快。でも“軽すぎる”

撃ってまず感じるのは、動作の「速さ」だ。 スライドは軽快に動くし、連射も気持ちいい。

でも、手応えが軽い。 悪く言えばスカスカ。良く言えば扱いやすい。 このあたりは完全に好みだが、少なくとも「撃って楽しい重厚感」は薄い。

また、「冷えに強い」という評価も冷静に見るべきだ。 室温20℃で連続射撃をすれば、中盤からリコイルは低下し、終盤は明確に弱くなる。 「結局、フロンガスの物理的限界からは一歩も出ていない」 これがCO2の安定感に慣れた人間の、偽らざる感想だ。

■ MOS仕様:拡張性はやや限定的

MOS対応だが、

  • 純正マイクロプロサイト前提設計
  • 社外ドット使用には別途プレートが必要
  • 結局社外サイト用プレートの価格を加算すると値段の優位性が下がる

さらに純正サイトは:

  • レンズの歪み
  • ドットのにじみ
  • 樹脂感の強い外装

結果として、
社外パーツ前提の構成になりやすい

■ 一番テンションが下がったポイント

外観に感動した直後だっただけに、これは結構きた。 1マガジン(25発)撃っただけで、アウターバレルに深刻な擦れ跡が入った。

構造上、避けられないのは分かっている。 でも、あの美しい質感を維持できる時間は驚くほど短い。「長く綺麗に使う銃ではないな」という割り切りが必要になる。

■ トリガーフィール:記憶に残らない

トリガーは素直で扱いやすい。 ただ、正直に言うと「印象が薄い」。 キレがあるわけでもなく、重厚でもない。ただ「普通」。ここを絶賛する声も多いが、個人的にはそこまでの強みには感じなかった。

■ 精度検証:8mで「差が出ない」という現実

APSターゲットを用いた8mでの固定射撃。 結果はシンプルで、BATON製CO2モデルとの明確な精度差は見られなかった。
掲載写真のどっちがどの銃とはいちいち説明しない


【総評】「よく出来た優等生」の域を出ない

この銃の完成度は、確かに高い。 ただし、「これを選べば間違いない」と言い切れるほどの決定力は感じなかった。

  • 向いている人: 外観重視、軽快な動作が好き、初めての一丁
  • 向いていない人: CO2に慣れている、リコイル重視、撃つ楽しさを求める人

結論

東京マルイ G17 Gen5は、「よく出来た優等生」 ただ、それ以上でもそれ以下でもない。

SNSの絶賛コメントを鵜呑みにせず、自分が銃に何を求めているのか(質感か、反動か、安定か)を再確認させてくれる、そんな一丁だった。

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