当ブログの開始時の記事で極圧性オイルのレビューをし、まぁベタ褒めだったわけです・・・
当時、スライドの滑らかな動作を超重要視していた私は色々と試した中でIGNITEが分かりやすく動作に影響したので「エアガン用」として販売していたので盲目的にに信用しておりました。
れから1年、私も色々な方と交流する機会や情報を目にする機会を重ねてきた結果、メンテナンスオイルやグリスに関して気になる事を良く聞くようになりました。それが…
極圧性オイルは銃を壊す
X(旧Twitter)ではエアガンケミカル系の販売元の方で絶対ダメだ!と仰る方までいました。
じゃぁ実際どうなのか??1年間使い続けた私がたどり着いた結論を記事にしようと思います。
目次
極圧剤が「破損」に繋がると言われる主な理由
当たり前ですが極圧剤が直接金属を叩き折るわけではありません。多くの場合、「ゴム・樹脂への攻撃性」と「化学腐食」が原因です。
塩素系極圧剤による「金属腐食」
一部の安価、あるいは古い世代の極圧剤には「塩素系添加剤」が含まれていることがあります。
- リスク: 塩素系は高温下で金属表面に強力な皮膜を作りますが、水分と反応すると塩酸を生成し、金属(特にエアガンで多用される亜鉛ダイカストやアルミ)を腐食・脆化させます。
- 結果: スライドのレール部分やシアーがボロボロになり、最終的に割れる原因となります。
ゴム・プラスチックへの攻撃性
極圧剤を含むオイルの中には、パッキン(ニトリルなど)や樹脂パーツを膨潤(ふやけさせる)、あるいは硬化・亀裂させる成分が入っているものがあります。
- リスク: ホップアップパッキンやピストンヘッドのOリングに付着すると、気密漏れや弾道不安定を招きます。
まぁまぁ恐ろしいですよねw
次にエアガンに必要か?って事です
2. エアガンにおける「極圧」の必要性
そもそも、エアガンに自動車や工業機械レベルの「極圧性」が必要かどうかという議論があります。
- ガスブローバックの金属スライド: 激しい往復運動があるため、耐摩耗性を高める意味では有効です。
- 電動ガンのギア: 高負荷がかかる歯面にはメリットがあります。
しかし、エアガンは実銃やエンジンと異なり、作動温度が低く、面圧も極めて限定的です。オーバースペックな添加剤が、かえってパーツを傷める「毒」になるケースがあるのはこのためです。
3. 安全に使うためのチェックリスト
ブログで紹介される際や、ご自身の愛銃に使用する際は、以下の基準を確認することをお勧めします。
| チェック項目 | 理想的な状態 |
| 成分表示 | 「非塩素系(塩素フリー)」であること。 |
| 樹脂・ゴム対応 | 「プラスチック・ゴムを傷めない」と明記されていること。 |
| ベースオイル | PAO(ポリアルファオレフィン)やエステル系など、低攻撃性のもの。 |
【極圧剤】として調べていくと使うメリットが無いと思われます。
ただ、肝心なのはIGNITEはどうなんだ??って事です
1. IGNITE製品の強み(ポジティブな側面)
IGNITEは、従来の極圧潤滑剤の弱点を克服しようとしているのが特徴です。
- 初期潤滑の速さ: 従来の極圧剤は「馴染ませる(慣らし)」に時間がかかりますが、IGNITEは被膜形成が早いとされています。
- 低攻撃性: 多くの極圧剤が苦手とする「ゴム・パッキン」への配慮がなされており、メーカー説明でも「侵さない」と明記されています。
- 非塩素系: 破損の最大の原因となる「塩素系」ではないため、金属をボロボロにする(腐食させる)リスクは極めて低いです。
実際私も1年間使い続けて破損したありません。厳密にいうと1つだけスライドが破損したモデルがありましたが、オイルの使用に関わらず割れまくっているモデルのようですので、IGNITEとの関連性は低いかと思います。
2. なぜ「破損に繋がる」という噂が出るのか?
IGNITEそのものの品質というより、「極圧剤全般」に対する警戒心や誤解、あるいは特定の条件下でのトラブルが原因と考えられます。
① 工業用製品との混同
IGNITEのラインナップ(ルーブ、グリス、ベアリングオイル等)は基本的に樹脂対応ですが、世の中の「極圧剤」には工業用の非常に攻撃性が強いものも存在します。
ただ、これに関してはエアガン用を販売しているメーカーにも原因があるようにも思えます。
実際「極圧性」というワードを強く打ち出している商品はだいぶ増えてきている中、工業用品との違いや、注意点を明確に提示している商品は非常に少ないです。
② シリコンゴム・特定の樹脂への影響
メーカーの注意書きにもありますが、「シリコンゴム」に使用する場合は変質のリスクがあり、PE(ポリエチレン)やPVC(軟質塩化ビニール)には使用不可とされています。
- 破損のパターン: 知らずにシリコンパッキン等に付着し、ゴムが膨潤・硬化してちぎれる → 「破損した」という情報に繋がる可能性があります。
③部材テスト
先述した通り1年間使い続けてノントラブルで使い続けてはいるもののやはり心配は心配なので、エアガン(主にハンドガン)に使われている部材を細切れにし、オイルに浸し続け、毎日曲げたり圧力かけたり引っ張ったりと小学生が考えそうなテストも行いました。

ブログにする予定が無かったので写真がこれしかないのですが、同様の皿を10個くらい各部材に分けて同時に進めていました。
結果は溶けたり割れたりちぎれたりなんて事はありませんでした。
厳密にいうと変質している可能性はあるのですが、私の銃が壊れていないという事実と合わせても、使用しても問題無いと思います。
結論
- 結論: IGNITEは「正しく使えば」最強の味方。
- 理由: 塩素フリーでゴムへの攻撃性も低く、エアガン向けに最適化されているから。
- 注意すべきポイント:
- 古いグリスは完全に拭き取ること(他の成分と混ざると性能が落ちる、または予期せぬ化学反応を防ぐため)。
- 素材を確認すること(シリコンゴムやPEパーツには慎重に)。
- 塗りすぎないこと(極圧剤は薄い被膜で効果を発揮するため、ドバドバ塗るとダストを呼んだり滑りすぎの原因に)。
IGNITEは「金属同士の摩耗を劇的に減らしてパーツ寿命を延ばす」という明確なメリットがある製品です。破損情報は「極圧剤という言葉の強さ」から来る誤解や、素材の相性(特にシリコン系)に集約されるのではないかと推測されます。
ただ、あくまでも素人の見解ですので、使用は自己責任でお願いします
【おまけ】ベルハンマー
極圧性と聞いて「ベルハンマー」を思い浮かべる方もいると思います。
エアガン界隈に「極圧剤」というジャンルを浸透させた立役者とも言えますが、同時に「破損」というネガティブなキーワードで語られることが多いのもこの製品シリーズです。
IGNITEが「エアガン・模型用」として調整されているのに対し、ベルハンマーはあくまで「工業用」となります。
「破損」と言われる主な要因を3つの視点で整理しました。
1. ゴム・樹脂への攻撃性(相性の問題)
ベルハンマー(特に液状スプレー)は、ベースオイルに鉱油系の成分を含んでいます。これが特定の樹脂やゴムを攻撃します。
- ニトリルゴム(NBR): 一般的なパッキン。これには比較的強いです。
- シリコンゴム / 天然ゴム: 要注意。 急激に膨潤(ふやける)したり、逆に硬化して割れたりします。
- 破損のメカニズム: 1. スライドの金属部分に塗ったつもりが、作動時の飛散でホップパッキンやピストンヘッドのOリングに付着。2. パッキンが変質し、気密漏れや弾詰まり(ジャム)が発生。3. 弾詰まり状態で無理に作動させた結果、ギアやピストンが物理的に破損する。
2. 「金属の脆化」という都市伝説と真実
よく「金属が脆くなる」と言われますが、現行のベルハンマーは「塩素フリー」を謳っており、昔の極圧剤のような塩酸による腐食リスクは低いです。しかし、以下の点は無視できません。
- 亜鉛ダイカストへの影響: エアガンの主要素材である亜鉛合金は、工業用オイルの強い浸透力によって、微細なクラック(ひび割れ)にオイルが入り込み、強度が落ちる可能性がゼロではありません(応力腐食割れに近い現象)。
- 「馴染み」すぎるリスク: 極圧剤の性能が高すぎて、本来残るべき「アタリ」を通り越し、金属面が削れすぎてクリアランスが広がりすぎる(ガタが出る)こともあります。
3. IGNITEとベルハンマーの決定的な違い
| 比較項目 | IGNITE | ベルハンマー(LS/ゴールド) |
| 設計思想 | エアガン・模型の精密作動 | 重機・工場の機械摺動 |
| 樹脂・ゴム | ほぼ全対応(シリコンのみ注意) | 耐油性のないものは不可 |
| 浸透力 | 適度 | 非常に強力(隙間に勝手に入る) |
| 推奨箇所 | 全般、シリンダー内部など | 金属同士の摺動部のみ |
4. ベルハンマーお勧め品
本筋とは関係ないのですが、なんだかんだいって極圧剤が心配だって方もいらっしゃると思います。そこで安心して利用できるアイテムを1つ紹介させて下さい。



シリコングリスなのでエアガンの使用で材質に悪影響が出る可能性は限りなく0でありつつかなりの高性能と感じます。
金属が関わる部分には極圧剤、それ以外でシリコングリス
とてもスムーズに動作しますよ
ちょっと高額なんですが、エアガンの場合使用量はかなり少ないので使い切るのは遠い未来ですw
終わり
久々の更新となりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
IGNITEの記事にコメントを頂き、そういえば!!と思い急遽記事にさせていただきました。
こんな零細ブログでも続きを気になさってくれる方がいるんだな〜と少し嬉しく思いました。
コメントを頂いた読者の方ありがとうございます。
少しでも参考なれば光栄です!!




コメント